標準的な食品容器だけでは十分ではありません
日本の食品包装市場は2024年時点で約120〜150億米ドルと推定され、年間4〜4.6%程度で成長すると見込まれています。便利な惣菜やEC配送、そしてサステナブルなソリューションへの需要拡大がその原動力です。業界の専門家や経験豊富なプレーヤーは、包装が単なる「入れ物」ではなく、製品体験を左右する要素であることを理解しています。弁当や寿司から温め直し可能なミールキットまで、用途ごとに求められる機能性やビジュアルは異なります。しかし、カタログ品の多くはこうした進化するニーズに合致していません。
SPIは、日本の食品メーカーが標準的なトレーやリッド以上のものを必要とする場面が多いことを理解しています。そのため、当社ではOEMおよびODMを通じた完全なカスタム対応をご提供しています。ブランドを体現し、性能目標を満たし、日本の法規制に適合した包装を共同開発します。形状のカスタム化、積み重ねやすさの向上、電子レンジ対応、環境配慮型素材への切り替えなど、構想段階から量産まで一貫してサポートいたします。
SPIは、標準容器では対応できない場合にお役立ちします:
- 再加熱対応・内容物の視認性・密封性など、特殊な条件にはカスタムソリューションが必要です。既製トレーの多くはこうした要件を満たしていません。
- 小売チェーンやフードサービス向けでは、見映えと法令遵守の両立が欠かせません。
- SPIは固定カタログではなく、お客様の要件を起点に用途とブランドに合う容器を開発します。
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SPIのOEM・ODMサービスでプラスチック食品容器をカスタマイズ
SPIと協働すれば、既成カタログの金型や固定寸法に縛られることはありません。製品特性、充填ライン、販売チャネルに最適化した包装を開発いたします。コンビニ向けチルドミールからスーパーマーケットの味付け肉パックまで、機能性・法令適合性・棚映えをバランスさせた容器をご提案します。
カスタマイズ可能な項目:
- 形状・サイズ:充填ラインやポーションサイズ、陳列レイアウトに合わせてトレー寸法を調整できます。
- 素材の選択:再加熱・リサイクル・視認性などの要件に応じて、PET、PP、超透明PPなどから選択可能です。
- リッドとベースの組み合わせ:クリア・ブラック・カラーのベースに、透明または改ざん防止リッドを組み合わせられます。
- 積み重ね・シール特性:リブ構造やフランジ形状を変更し、スタッキング強度やシール性能を強化できます。
- 法令対応・表示:食品衛生法およびポジティブリストに適合した最終包装を取得可能で、第三者試験書類もご用意します。
スケッチやサンプルしかなくても、SPIはそのアイデアを量産可能なソリューションへ迅速に具現化します。当社のOEM・ODMモデルは固定カタログではなく、お客様の仕様を中心に構築されています。
小売向けミートトレーをPET化して棚映えを向上させた事例
あるスーパーマーケットでは、漬け込み肉をパッケージするために多区画トレーを使用していました。ベースはPSP(発泡ポリスチレン)、リッドはOPS(二軸延伸ポリスチレン)というおなじみの組み合わせでしたが、双方とも課題がありました。OPSに含まれるスチレンは発がん性リスクが指摘されており、PSPは環境負荷が高いと見なされています。さらに、この2種類の素材は一緒にリサイクルできず、廃棄やサステナビリティ目標の達成を難しくしていました。
そこで同社は、形状はそのままにPETへ素材変更したカスタム容器の開発をSPIに依頼しました。PETへの転換により安全性が向上し、モノマテリアルでのリサイクルも可能になります。
SPIのOEMアプローチ
- 元の構造と外観を維持したPET製トレーを新規開発
- 味付け肉の種類に合わせられるよう、クリア・ホワイト・ブラックの3色を提案
- リッドもPETで一体設計し、透明度とフィット感を確保してリサイクルを容易化
結果
新しいPET容器により、安全性、リサイクル性、棚映えが同時に向上。作業工程や店頭の陳列方法を変える必要もなく、バイヤーと消費者の両方から高評価を得ました。
カスタム容器で寿司チェーンの「レンジ対応メニュー」展開をサポート
長年SPIをご利用いただいている寿司チェーンは、これまでチルド商品向けに当社の標準トレーを使用していました。新たに唐揚げや焼き鳥など温め直し可能なメニューへ拡大するにあたり、店頭からそのまま電子レンジへ入れられる包装が必要でした。同時に、視認性や盛り付けの美観は損ないたくありません。
SPIのOEMサポート内容
- トレーのベース素材を電子レンジ対応PPへ切り替え、形状と寸法は従来品を維持
- 加熱後も内容物がはっきり見える、SPI独自の超透明PPリッドを採用
- 既存の包装ラインと物流にそのまま組み込める、食品適合の完成品トレーを納入
結果
寿司チェーンは視認性と法規制適合を保ちながら、レンジ対応メニューを展開できました。透明リッドにより、温かい商品でも冷たい商品でも見映えを損なわずに提供できています。
相談から量産まで:SPIが実現するカスタムプラスチック包装
SPIのOEM・ODMサービスは、カタログ品の微調整にとどまりません。すべてのカスタム食品容器は、用途・温度条件・積み重ね強度・プレゼンテーション目標を伺う対話から始まります。
日本のお客様には、バイリンガル対応のコミュニケーション、国内用の提出書類、そして日本の法規制と商習慣に合わせた開発プロセスをご用意しています。
SPIの標準開発フロー
- お問い合わせ・仕様確定:ご使用条件とブランディング要件を詳しく伺います。
- CAD設計・技術レビュー:3D図面を作成し、用途に最適な素材をご提案します。
- 試作・フィードバック:試作品は通常2〜3週間でご用意。ご要望に合わせて迅速に調整します。
- 金型製作・量産:金型製作は約4〜6週間。小ロットにも対応し、案件により金型費の分担も可能です。
SPIはコスト・スピード・技術品質のバランスを徹底し、アイデア段階から店頭に並ぶまでを効率よくサポートします。食品安全と見映えの要求を確実に満たしつつ、量産までスムーズに移行できるよう支援いたします。
製品を中心に考えたパッケージ
SPIが提案するのは、製品を中心に設計したパッケージです。素材の見直し、新機能なパッケージの開発、そして新たな流通チャネルへの進出など、どんな課題にも、SPIはプラスチック食品容器の開発をゼロからサポートします。
貴社の製品や流通に合わせたトレーやリッド、さらにはパッケージ全体の開発をご検討でしたら、SPIがパートナーとしてお力になります。お気軽にお問い合わせください。